映画の舞台・三菱大夕張鉄道

炭礦の全盛時代の昭和20年代後半から30年代にかけ夕張市内には炭礦労働者の数少ない娯楽の場として数多くの「映画館」があった。
また、「女ひとり大地を行く」(昭和28年・炭労制作)・「あの橋の畔で」(昭和37年・松竹制作)・「幸せの黄色いハンカチ」(昭和52年・松竹制作)等多くの名作の舞台ともなった。
炭礦閉山後、夕張市は「石炭の歴史村」「レースイスキー場」等の観光開発を推進し、平成2年より夕張国際映画祭を開催し「映画のある街・夕張」をキャッチフレーズに街づくりを推進している。
われらが愛する大夕張の車両も下記の通り、多くの市民と共に映画に登場している。これらの車両を「映画のある街・夕張」にふさわしい形で整備・保存したいものである。

 


昭和46年「東映」制作 「新網走番外地・嵐を呼ぶ知床岬」

監督 降旗 康男

主演 高倉 健・三橋 達矢・野添ひとみ

ダービーの不正と、牧場の争い。

大夕張鉄道では昭和46年7月26日に混合3列車に無蓋貨車2両を連結。
遠幌加別川鉄橋を行く列車や、シューパロ湖畔での無蓋車上での決闘シーンを撮影。

 


昭和48年「松竹・ワールドワイド」制作
「塩狩峠」

監督 中村 登

主演 中野 誠也・佐藤オリエ

三浦綾子の原作小説「塩狩峠」の映画化作品。逸走した客車を身を挺して止めた鉄道員が主人公。

大夕張鉄道では昭和48年3月18~20日と夏季にNo.3・No.4のデフをとり3桁のNo.を装着。遠幌駅や大夕張駅・大夕張炭山駅、客車内や沿線各地で撮影された。


昭和50年「東映」制作 「大脱獄」

監督 石井 輝男

主演 高倉 健・菅原 文太・木の実 ナナ

二人の脱獄囚の友情と脱走。SL列車の走行シーンは昭和50年2月9日に北炭真谷地専用鉄道で行われたが清水沢駅でも列車の乗換えシーンを撮影、大夕張鉄道の客車が登場する。


昭和50年「東宝・渡辺企画」制作 「アフリカの光」

監督 神代 辰己

主演 萩原 健一・田中 邦衛・桃井 かおり

北の港町、いつか遠洋漁船に乗り「アフリカ」に行きたいと願う二人の若者。
願いが叶わず街を出る順(萩原)は切符を買い列車に乗り込む。
大夕張鉄道では昭和50年3月にラスト近くのシーンを客車内や清水沢~遠幌間で撮影。名物の「だるまストーブ」も登場する。



南大夕張駅構内に出現したブルートレイン”さくら”のセット。
“皇帝のいない8月”のロケに使用
昭和53年8月

昭和53年「松竹」制作 「皇帝のいない8月」

監督 山本 薩夫

主演 山本 圭・渡瀬 恒彦

自衛隊のクーデター計画。昭和53年8月に南大夕張駅構内でブルートレインのセットを組み、自衛隊の夜間襲撃シーンを撮影。


この他にもNHKテレビ小説銀河『ビデオ・レター』・NHK札幌局ドラマ『帰郷』等の舞台ともなっている。
昭和40年代後半からは蒸気機関車だるまストーブが珍しくなりテレビニュースやCMにも数多く登場している。

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